台風のアジア名一覧

ちょっと便利帖

台風のアジア名

2000年から、東アジア地域の太平洋で発生した台風に関しては、直接影響を受ける東アジアの14か国が加盟する台風委員会が名前を付けています。
設立当初(1968年)からの加盟国及び地域は、中国・香港・日本・ラオス・フィリピン・韓国・タイの7か国。
その後加盟した国及び地域は、カンボジア (1972年)・マレーシア (1976年)・ベトナム (1979年)・マカオ (1993年)・北朝鮮 (1993年)・シンガポール (1997年)・アメリカ合衆国 (1998年)の7か国。
加盟国14か国がそれぞれ10個ずつ、あらかじめ台風の名前を用意しています。
つまり、台風の名前は140個決まっていて、それが順番に名付けられています。
台風の発生順に、140個の名前を順番につけていき、140番目までいったら再び1番目の名前に戻るシステムです。
台風の年間発生数の平年値は25.6個ですから、概ね5年間で台風の名前が一巡します。

台風のアジア名と意味
連番呼名意味命名した国と地域
1Damrey(ダムレイ)カンボジア
2Haikui(ハイクイ)イソギンチャク中国
3Kirogi(キロギー)がん(雁)北朝鮮
4Kai-tak(カイタク)啓徳(旧空港名)香港
5Tembin(テンビン)てんびん座日本
6Bolaven(ボラヴェン)高原の名前ラオス
7Sanba(サンバ)マカオの名所マカオ
8Jelawat(ジェラワット)淡水魚の名前マレーシア
9Ewiniar(イーウィニャ)嵐の神ミクロネシア
10Maliksi(マリクシ)速いフィリピン
11Gaemi(ケーミー)あり(蟻)韓国
12Prapiroon(プラピルーン)雨の神タイ
13Maria(マリア)女性の名前米国
14Son-Tinh(ソンティン)ベトナム神話の山の神ベトナム
15Ampil(アンピル)タマリンドカンボジア
16Wukong(ウーコン)(孫)悟空中国
17Sonamu(ソナムー)北朝鮮
18Shanshan(サンサン)少女の名前香港
19Yagi(ヤギ)やぎ座日本
20Leepi(リーピ)ラオス南部の滝の名前ラオス
21Bebinca(バビンカ)プリンマカオ
22Rumbia(ルンビア)サゴヤシマレーシア
23Soulik(ソーリック)伝統的な部族長の称号ミクロネシア
24Cimaron(シマロン)野生の牛フィリピン
25Jebi(チェービー)つばめ(燕)韓国
26Mangkhut(マンクット)マンゴスチンタイ
27Utor(ウトア)スコールライン米国
28Trami(チャーミー)花の名前ベトナム
29Kong-rey(コンレイ)伝説の少女の名前カンボジア
30Yutu(イートゥー)民話のうさぎ中国
31Toraji(トラジー)桔梗北朝鮮
32Man-yi(マンニィ)海峡(現在は貯水池)の名前香港
33Usagi(ウサギ)うさぎ座日本
34Pabuk(パブーク)淡水魚の名前ラオス
35Wutip(ウーティップ)ちょう(蝶)マカオ
36Sepat(セーパット)淡水魚の名前マレーシア
37Fitow(フィートウ)花の名前ミクロネシア
38Danas(ダナス)経験することフィリピン
39Nari(ナーリー)百合韓国
40Wipha(ウィパー)女性の名前タイ
41Francisco(フランシスコ)男性の名前米国
42Lekima(レキマー)果物の名前ベトナム
43Krosa(クローサ)カンボジア
44Haiyan(ハイエン)うみつばめ中国
45Podul(ポードル)やなぎ北朝鮮
46Lingling(レンレン)少女の名前香港
47Kajiki(カジキ)かじき座日本
48Faxai(ファクサイ)女性の名前ラオス
49Peipah(ペイパー)魚の名前マカオ
50Tapah(ターファー)なまずマレーシア
51Mitag(ミートク)女性の名前ミクロネシア
52Hagibis(ハギビス)すばやいフィリピン
53Neoguri(ノグリー)たぬき韓国
54Rammasun(ラマスーン)雷神タイ
55Matmo(マットゥモ)大雨米国
56Halong(ハーロン)湾の名前ベトナム
57Nakri(ナクリー)花の名前カンボジア
58Fengshen(フンシェン)風神中国
59Kalmaegi(カルマエギ)かもめ北朝鮮
60Fung-wong(フォンウォン)山の名前(フェニックス)香港
61Kammuri(カンムリ)かんむり座日本
62Phanfone(ファンフォン)動物ラオス
63Vongfong(ヴォンフォン)すずめ蜂マカオ
64Nuri(ヌーリ)オウムマレーシア
65Sinlaku(シンラコウ)伝説上の女神ミクロネシア
66Hagupit(ハグピート)むち打つことフィリピン
67Jangmi(チャンミー)ばら韓国
68Mekkhala(メーカラー)雷の天使タイ
69Higos(ヒーゴス)いちじく米国
70Bavi(バービー)ベトナム北部の山の名前ベトナム
71Maysak(メイサーク)木の名前カンボジア
72Haishen(ハイシェン)海神中国
73Noul(ノウル)夕焼け北朝鮮
74Dolphin(ドルフィン)白いるか。香港を代表する動物の一つ。香港
75Kujira(クジラ)くじら座日本
76Chan-hom(チャンホン)木の名前ラオス
77Linfa(リンファ)はす(蓮)マカオ
78Nangka(ナンカー)果物の名前マレーシア
79Soudelor(ソウデロア)伝説上の首長名ミクロネシア
80Molave(モラヴェ)木の名前フィリピン
81Goni(コーニー)白鳥韓国
82Atsani(アッサニー)タイ
83Etau(アータウ)嵐雲米国
84Vamco(ヴァムコー)ベトナム南部の川の名前ベトナム
85Krovanh(クロヴァン)木の名前カンボジア
86Dujuan(ドゥージェン)つつじ中国
87Mujigae(ムジゲ)北朝鮮
88Choi-wan(チョーイワン)彩雲香港
89Koppu(コップ)コップ座日本
90Champi(チャンパー)赤いジャスミンラオス
91In-fa(インファ)花火マカオ
92Melor(メーロー)ジャスミンマレーシア
93Nepartak(ニパルタック)有名な戦士の名前ミクロネシア
94Lupit(ルピート )冷酷なフィリピン
95Mirinae(ミリネ)天の川韓国
96Nida(ニーダ)女性の名前タイ
97Omais(オーマイス)徘徊米国
98Conson(コンソン)歴史的な観光地の名前ベトナム
99Chanthu(チャンスー)花の名前カンボジア
100Dianmu(ディアンムー)雷の母中国
101Mindulle(ミンドゥル)たんぽぽ北朝鮮
102Lionrock(ライオンロック)山の名前香港
103Kompasu(コンパス)コンパス座日本
104Namtheun(ナムセーウン)川の名前ラオス
105Malou(マーロウ)めのう(瑪瑙)マカオ
106Meranti(ムーランティ)木の名前マレーシア
107Rai(ライ)ヤップ島の石の貨幣ミクロネシア
108Malakas(マラカス)強いフィリピン
109Megi(メーギー)なまず韓国
110Chaba(チャバ)ハイビスカスタイ
111Aere(アイレー)米国
112Songda(ソングダー)北西ベトナムにある川の名前ベトナム
113Sarika(サリカー)さえずる鳥カンボジア
114Haima(ハイマー)タツノオトシゴ中国
115Meari(メアリー)やまびこ北朝鮮
116Ma-on(マーゴン)山の名前(馬の鞍)香港
117Tokage(トカゲ)とかげ座日本
118Nock-ten(ノックテン)ラオス
119Muifa(ムイファー)梅の花マカオ
120Merbok(マールボック)鳥の名前マレーシア
121Nanmadol(ナンマドル)有名な遺跡の名前ミクロネシア
122Talas(タラス)鋭さフィリピン
123Noru(ノルー)のろじか(鹿)韓国
124Kulap(クラー)ばらタイ
125Roke(ロウキー)男性の名前米国
126Sonca(ソンカー)さえずる鳥ベトナム
127Nesat(ネサット)漁師カンボジア
128Haitang(ハイタン)海棠中国
129Nalgae(ナルガエ)つばさ北朝鮮
130Banyan(バンヤン)木の名前香港
131Hato(ハト)はと座日本
132Pakhar(パカー)淡水魚の名前ラオス
133Sanvu(サンヴー)さんご(珊瑚)マカオ
134Mawar(マーワー)ばらマレーシア
135Guchol(グチョル)うこんミクロネシア
136Talim(タリム)鋭い刃先フィリピン
137Doksuri(トクスリ)わし(鷲)韓国
138Khanun(カーヌン)果物の名前、パラミツタイ
139Vicente(ヴェセンティ)男性の名前米国
140Saola(サオラー)ベトナムレイヨウベトナム

気象庁では毎年1月1日以後、最も早く発生した台風を第1号とし、以後台風の発生順に番号をつけています。なお、一度発生した台風が衰えて「熱帯低気圧」になった後で再び発達して台風になった場合は同じ番号を付けます。

台風には従来、米国が英語名(人名)を付けていましたが、北西太平洋または南シナ海で発生する台風防災に関する各国の政府間組織である台風委員会(日本ほか14カ国等が加盟)は、平成12年(2000年)から、北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には同領域内で用いられている固有の名前(加盟国などが提案した名前)を付けることになりました。
平成12年の台風第1号にカンボジアで「象」を意味する「ダムレイ」の名前が付けられ、以後、発生順にあらかじめ用意された140個の名前を順番に用いて、その後再び「ダムレイ」に戻ります。台風の年間発生数の平年値は25.6個ですので、おおむね5年間で台風の名前が一巡することになります。なお、台風の名前は繰り返して使用されますが、大きな災害をもたらした台風などは、台風委員会加盟国からの要請を受けて、その名前を以後の台風に使用しないように変更することがあります。また、発達した熱帯低気圧が東経180度より東などの領域から北西太平洋または南シナ海の領域に移動して台風になった場合には、各領域を担当する気象機関によって既に付けられた名前を継続して使用します。このため、下の表に記されない名前が付けられた台風もあります。

気象庁「台風の番号の付け方と命名の方法」より

気象庁「台風の番号の付け方と命名の方法」より、編集して掲載

 ちょっと便利帖 目次
­ TOPページヘ
 画面の上へ