浸水・冠水、洪水・氾濫の違いわかりますか?

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浸水・冠水、洪水・氾濫の違いわかりますか?

「浸水」と「冠水」の違いは?
気象庁の河川、洪水、地面現象に関する用語によると、「浸水」とはものが水に浸ったり、水が入り込んだりすることで、床下浸水・低地の浸水という使い方をします。
それに対し、「冠水」とは農地や作物、道路が水を冠(かぶ)ることです。
「浸水」と「冠水」は、対象物で使い方が分けられています。
「洪水」と「氾濫」の違いは?
同じく気象庁の用語によると、「洪水」とは河川の水位や流量が異常に増大することにより、平常の河道から河川敷内に水が溢れること、及び、堤防等から河川敷の外側に水が溢れること。
「氾濫」とは河川の水がいっぱいになって溢れ出ること。
ん?なんだかどちらも同じ感じですよね?^^;
「洪水」=「氾濫」なのでしょうか。
氾濫には2種類ある!
「氾濫」には河川の堤防から水が溢れ又は破堤して家屋や田畑が浸かる「外水氾濫」と、堤防から水が溢れなくても、河川へ排水する川や下水路の排水能力の不足などが原因で、降った雨を排水処理できなくて引き起こされる「内水氾濫」があります。
大雨や融雪などを原因として、河川の流量が異常に増加することによって堤防の浸食や決壊、橋の流出等が起こる災害を「洪水害」といい、大雨等による地表水の増加に排水が追いつかず、用水路、下水溝などがあふれて氾濫したり、河川の増水や高潮によって排水が阻まれたりして、住宅や田畑が水につかる災害を「浸水害」といいます。(「浸水害」は「内水氾濫」と呼ぶこともあります)
つまりは、河道から河川敷内に水は溢れなくても「氾濫」は起こるということになり、「洪水」=「氾濫」ではなく、「洪水」≒「氾濫」ということでしょうか。
因みに、河川の増水により堤防が壊れること「決壊」といい、河川の水が堤防を越えてあふれ出ることは「越水」といいます。
堤防がないところでは「溢水(いっすい)」といいます。

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