ジストニア

「ジストニア」とは、意志によらない自分では制御できない運動（不随意運動）の一つで、比較的長い筋肉の収縮により生じます。
異常な姿勢になるなどの症状がみられ、ミュージシャンなどの職業病でもあります。
「ジストニア」には、全身の筋肉が異常に動いてしまう「全身性ジストニア」と、局所のみの筋緊張の異常による「局所性ジストニア」に大別されます。
症状は筋肉の異常収縮によるものですが、筋緊張を調節している大脳基底核という部分の働きの異常によって起こると考えられています。
原因のわからないものを「本態性ジストニア」、脳卒中や脳炎などの後遺症として起こるものを「二次性ジストニア」と呼びます。
遺伝子異常を原因とする「遺伝性ジストニア（指定難病：120）」は、多くの場合、小児期から青年期に症状が現れ、全身性ジストニアに発展しやすいという特徴があります。