薬剤性過敏症症候群
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薬剤性過敏症症候群
「薬剤性過敏症症候群」は、重症の薬疹であり、38℃以上の高熱をともなって全身に赤い斑点がみられ、さらに全身のリンパ節が腫れたり、肝機能障害など、血液検査値の異常がみられたりします。
通常の薬疹とは異なり、原因医薬品の投与後すぐには発症せずに2週間以上経ってから発症することが多く、また原因医薬品を中止した後も何週間も続き、軽快するまで1か月以上の経過を要することがしばしば認められます。
「薬剤性過敏症症候群」の発生頻度は、原因医薬品を使用している1,000人~1万人に1人と推定されています。
2023年1月17日、医薬品類の安全対策などを担う厚労省所管のPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)が確認した「薬の新たな副作用」が報告され、同省は医薬品の添付文書(使用上の注意)の改訂指示を出しました。
今回の改訂では、解熱鎮痛薬のカロナールに代表される「アセトアミノフェン」が含まれる薬(総合感冒剤、鎮咳剤など)の重大な副作用として「薬剤性過敏症症候群」が新たに加わりました。
詳しくはこちら PMDA 医薬品の「使用上の注意」の改訂