鵞足炎

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鵞足炎

「鵞足(がそく)炎」は、「鵞足」と呼ばれるひざの内側下方の脛骨(けいこつ)の周囲に炎症が生じる病気です。
鳥の足のように付着している事が名前由来です。
「鵞足」は、脛骨の内側(膝から5~7㎝ほど下)に位置し、縫工(ほうこう)筋*1・半腱様(はんけんよう)筋・薄(はっ)筋と呼ばれる筋肉の腱が骨にくっつく部位(付着部)です。
この部位にある滑液包(かつえきほう)に炎症が生じる状態が「鵞足炎」です。
「鵞足炎」は膝の屈曲や股関節の内転動作によって滑液包に負担が繰り返しかかり慢性的な痛みが生じます。
アスリートをはじめとしたスポーツ選手に生じやすいですが、スポーツをしていなくても打撲などをきっかけに発症することもあります。

*1:「縫工筋」とは、大腿前面の内側表層に位置していて、骨盤の外側から膝の内側に向けて大腿四頭筋を横断するように走行する帯状の筋肉のこと。
人間の体のなかで最も長く、あぐらをかくときに使われる筋肉です。
昔は縫工職人があぐらをかいて作業していたことが名前の由来です。