キラーパルス

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キラーパルス

「キラーパルス」とは、地震の揺れの周期のうち、1〜2秒周期のやや短い震動のことをいいます。
地震の周期には、ガタガタと揺れる短い周期の揺れと、ゆっくり繰り返す長い周期の揺れが同時に起こっています。
この揺れの周期は、地震学において以下の6つに区分されています。

地震の周期区分
  1. 極短周期
  2. 短周期
  3. やや短周期
  4. やや長周期
  5. 長周期
  6. 超長周期

上記のうち、キラーパルスについては、3の「やや短周期」の地震動に該当します。
一般的に、このような地震の揺れの周期が建物の固有周期に近いほど、建物が大きく揺れやすいといわれています。
能登半島地震では、「キラーパルス」が観測されています。
阪神でも記録されたこの「キラーパルス」が、木造家屋が多い地域の被害拡大につながったとみられています。
また、過疎地域での被災や正月の帰省と重なったことなども指摘されています。
能登半島地震は、石川県内の14日午前9時までの集計によると、能登半島地震による県内の死者は220人(うち災害関連死13人)となっています。
※阪神・淡路大震災(死者数:6,402人)では,死因の70%以上が建物の倒壊等に伴う窒息・圧死によるものでしたが、東日本大震災(死者数:15,900人)では,死因の90%以上が津波に巻き込まれたことによる溺死でした。