ファビズム

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ファビズム

「ファビズム(favism)」とは、ソラマメを食べることによって引き起こされる急性溶血性貧血の病気のことです。
ラテン語でソラマメを意味する「faba」に由来するイタリア語の「fava」に因み、「ファビズム」と呼ばれています。
「ファビズム」は、グルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損症という遺伝病を持つ人がソラマメを食べた後に発症します。
この病気は赤血球の代謝に関わる酵素が欠損していることが原因で、ソラマメを含む一部の食品を摂取すると溶血性貧血などの症状を引き起こすことがあります。
ソラマメの種実にはビシン(vicine)やコンビシン(convicine)という配糖体が含まれていて、腸内細菌の作用で加水分解されてジビシン(divicine)やイソウラミル(isouramil)となり、原因物質です。