120_介護の原因「ロコモ」とは

保険に出てくる医療用語

120: 介護の原因「ロコモ」とは

(2014-11-3)
厚労省が発表した2013年の「健康寿命」は、同省による「国民生活基礎調査_2013」を元に算出しています。
中には「介護が必要となった主な原因」の調査結果があります。
そのデータを見ると要支援と要介護を合わせた構成割合は
1.脳血管疾患(脳卒中)_18.5%
2.認知症_15.8%
3.高齢衰弱_13.4%
4.骨折・転倒_11.8%
5.関節疾患_10.9%
脳卒中が1位という結果は、多くの人が「予想通り」と答えるでしょう。
要介護度の高い層を見ると、その割合はより顕著です。
・要介護5の34.5%
・要介護4の30.9%
重度の介護の原因は、3人に1人が「脳卒中」なのです。
ところが4位の「骨折・転倒」と5位の「関節疾患」を合計すると22.7%となり、脳卒中の18.5%を上回ります。
要介護者全体で見ると「運動器の障害」が最も多い原因になるわけです。
日本整形外科学会では、運動器の障害による要介護状態や要介護リスクの高い状態を「運動器症候群」または「ロコモティブシンドローム(略称:ロコモ)」として提唱し、予防啓発を行っています。
メタボリックシンドロームは「内臓脂肪」や「循環器」の機能が低下している状態です。
ロコモティブシンドロームは「足腰」の機能が低下している状態です。
どちらも「健康寿命」に影響を及ぼす大きな要因なのです。


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