119_「健康寿命」が延びても喜べない理由

保険に出てくる医療用語

119:「健康寿命」が延びても喜べない理由

(2014-10-19)

厚労省は2013年の「健康寿命」の推計を発表しました。
「男_71.19歳」
「女_74.21歳」
この数値は「国民生活基礎調査」を元に算定しています。
厚労省は健康寿命を「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義しています。
その定義から「平均寿命」までの間は「介護を必要とする期間」と読み取ることができます。
平均寿命(2013年)は
「男_80.21歳」
「女_86.61歳」なので、
「介護を必要とする期間」は
「男_9.02歳」
「女_12.4歳」になります。
注目すべきは、調査を始めた1998年の健康寿命は
「男_69.4歳」
「女_72.65歳」です。
当時の平均寿命(1998年)は
「男_77.16歳」
「女_84.01歳」なので、
「介護を必要とする期間」は
「男_7.76歳」
「女_11.36歳」だったわけです。
健康寿命は15年間で
「男_1.79歳」
「女_1.56歳」延びています。
ただし、平均寿命の方は
「男_3.05歳」
「女_2.6歳」延びています。
健康寿命は延びていますが、「介護を必要とする期間」も長くなっているのです。

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