糖尿病は何故恐い?
ちょっと雑学
糖尿病は何故恐い?
糖尿病が恐い病気と言われる理由は?
日本人の三人に一人が亡くなると言われているのは「がん」です。
実際に、平成27年「人口動態統計の概況」でも、「がん」は全死因の28.9%を占め、1981(昭和56)年にそれまで第一位であった「脳血管疾患」を抜いて以来、死因順位35年連続第一位です。
糖尿病は10位以内にも入っていません。
死亡総数に占める割合も1.03%です。
糖尿病死亡数は、平成27年1年間で13,327人で、がんの死亡数370,346人のおおよそ28分の1です。
それなのに何故恐い病気と言われるのでしょうか。
サイレント・キラーと合併症
糖尿病は初期にはほとんど自覚症状がない病気だということです。
糖尿病は、膵臓で作られるインシュリンという血糖を低下させるホルモンの働きの低下(インシュリン抵抗性)や分泌量減少(インシュリン分泌不全)のために血液の中の糖分が異常に高くなる病気です。
膵臓は「物言わぬ臓器」と言われますが、糖尿病は高血圧・脂質異常症などとともに「静かな殺し屋・サイレントキラー」と呼ばれています。
そして恐いのが「糖尿病性神経障害」・「糖尿病性網膜症」・「糖尿病性腎症」といった糖尿病の「三大合併症」です。
「糖尿病性神経障害」とは、脳や脊髄のような中枢神経を除く手足などの末梢神経障害のこと。
手足の痺れや痛み、立ちくらみ、発汗異常、便秘、下痢、排尿障害などを始め、全身に様々な症状が現れます。
合併症の中でも、頻度が高く、しかも比較的早いうちから症状が現れます。
「糖尿病性網膜症」は、末期になると、視力低下や飛蚊症が起こり、さらには失明に至ることもあり、日本では、「緑内障」と並び中途失明原因の代表的な病気です。
「糖尿病性腎症」は、血糖値の高い状態が長期間続くことで、全身の動脈硬化が進行し始め、毛細血管の塊である腎臓の糸球体でも細かな血管が壊れ、網の目が破れたり詰まったりして老廃物をろ過することができなくなるとされています。
糖尿病性腎症が原因で透析を受けることになった人は、全透析患者320,448人のうち115,118人と最も多く、透析患者全体の37.6%を占めています。(日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況」2014年末現在)
人工透析を受けている方も年々増加しています。
1983年当時は人口100万人あたりの透析患者数は443.7人でしたが、2014年においては2,517.3人と、32年の間に5.7倍になっています。
また、糖尿病性腎症をはじめとする腎不全は、「がん」には及ばないものの、毎年のように死亡原因の上位に食い込んでいます。
糖尿病は、膵臓で作られるインシュリンという血糖を低下させるホルモンの働きの低下(インシュリン抵抗性)や分泌量減少(インシュリン分泌不全)のために血液の中の糖分が異常に高くなる病気です。
膵臓は「物言わぬ臓器」と言われますが、糖尿病は高血圧・脂質異常症などとともに「静かな殺し屋・サイレントキラー」と呼ばれています。
そして恐いのが「糖尿病性神経障害」・「糖尿病性網膜症」・「糖尿病性腎症」といった糖尿病の「三大合併症」です。
「糖尿病性神経障害」とは、脳や脊髄のような中枢神経を除く手足などの末梢神経障害のこと。
手足の痺れや痛み、立ちくらみ、発汗異常、便秘、下痢、排尿障害などを始め、全身に様々な症状が現れます。
合併症の中でも、頻度が高く、しかも比較的早いうちから症状が現れます。
「糖尿病性網膜症」は、末期になると、視力低下や飛蚊症が起こり、さらには失明に至ることもあり、日本では、「緑内障」と並び中途失明原因の代表的な病気です。
「糖尿病性腎症」は、血糖値の高い状態が長期間続くことで、全身の動脈硬化が進行し始め、毛細血管の塊である腎臓の糸球体でも細かな血管が壊れ、網の目が破れたり詰まったりして老廃物をろ過することができなくなるとされています。
糖尿病性腎症が原因で透析を受けることになった人は、全透析患者320,448人のうち115,118人と最も多く、透析患者全体の37.6%を占めています。(日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況」2014年末現在)
人工透析を受けている方も年々増加しています。
1983年当時は人口100万人あたりの透析患者数は443.7人でしたが、2014年においては2,517.3人と、32年の間に5.7倍になっています。
また、糖尿病性腎症をはじめとする腎不全は、「がん」には及ばないものの、毎年のように死亡原因の上位に食い込んでいます。
もう一つのリスク
糖尿病には、「心疾患」「脳血管疾患」などの発症のリスクもあります。
「心疾患」は死亡死因順位第二位、「脳血管疾患」第四位です。
糖尿病になると、動脈硬化が進行し、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・くも膜下出血などの心疾患・脳血管疾患を起こします。
糖糖尿病の患者の脳卒中の危険は糖尿病でない人の3倍、心筋梗塞・狭心症の危険は糖尿病でない人の3~4倍とも言われています。
最近では糖尿病により免疫力が落ち、がんに罹りやすくなるとも言われています。
糖尿病患者の死亡原因の第一位はがんです。
「心疾患」は死亡死因順位第二位、「脳血管疾患」第四位です。
糖尿病になると、動脈硬化が進行し、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・くも膜下出血などの心疾患・脳血管疾患を起こします。
糖糖尿病の患者の脳卒中の危険は糖尿病でない人の3倍、心筋梗塞・狭心症の危険は糖尿病でない人の3~4倍とも言われています。
最近では糖尿病により免疫力が落ち、がんに罹りやすくなるとも言われています。
糖尿病患者の死亡原因の第一位はがんです。
糖尿病患者はどのくらいいる?
平成26年患者調査(厚生労働省)によると、糖尿病患者数は3,166,000人、がん患者数は1,626,000人です。
糖尿病患者数はがん患者数の約2倍です。
そのうえ、「糖尿病が強く疑われる者」は約950万人、「糖尿病の可能性を否定できない者」は約1,100万人と推計され、「糖尿病が強く疑われる者」と「糖尿病の可能性を否定できない者」を合わせると約2,050万人です。
糖尿病患者数はがん患者数の約2倍です。
そのうえ、「糖尿病が強く疑われる者」は約950万人、「糖尿病の可能性を否定できない者」は約1,100万人と推計され、「糖尿病が強く疑われる者」と「糖尿病の可能性を否定できない者」を合わせると約2,050万人です。
年 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
2006(平成18)年 | 12.3% | 8.2% |
2007(平成19)年 | 15.3% | 7.3% |
2008(平成20)年 | 13.7% | 7.4% |
2009(平成21)年 | 15.9% | 9.4% |
2010(平成22)年 | 16.6% | 9.2% |
2011(平成23)年 | 15.7% | 7.6% |
2012(平成24)年 | 15.2% | 8.7% |
2013(平成25)年 | 16.2% | 9.2% |
2014(平成26)年 | 15.5% | 9.8% |
「耐糖能異常」って?
糖尿病予備軍とは、血糖値が正常ではなく、でも糖尿病ではない、その中間の境界型糖尿病のことです。
WHO(世界保健機関)を始めとした海外では「耐糖能異常」という病名が用いられています。
「耐糖能」とは、血液中の糖をいかに正常に戻す力があるかということです。
「耐糖能異常」は「隠れ糖尿病」の一歩手前の状態。
食後の高血糖が目立ち、空腹時は全く正常なことも多く、空腹状態で血液検査を受けることの多い通常の健康診断では、「隠れ糖尿病」は見逃されてしまいがちです。
そのうえ、このレベルの血糖値でも動脈硬化の進行は加速されているそうです。
三大合併症に心疾患・脳血管疾患・がん、に加え、認知症・うつ病を発症するリスクも高まると言われている糖尿病。
風邪は万病の元と言われていたけど、糖尿病は「万病の元」、いえ「万病の巣窟」ではないでしょうか。
WHO(世界保健機関)を始めとした海外では「耐糖能異常」という病名が用いられています。
「耐糖能」とは、血液中の糖をいかに正常に戻す力があるかということです。
「耐糖能異常」は「隠れ糖尿病」の一歩手前の状態。
食後の高血糖が目立ち、空腹時は全く正常なことも多く、空腹状態で血液検査を受けることの多い通常の健康診断では、「隠れ糖尿病」は見逃されてしまいがちです。
そのうえ、このレベルの血糖値でも動脈硬化の進行は加速されているそうです。
三大合併症に心疾患・脳血管疾患・がん、に加え、認知症・うつ病を発症するリスクも高まると言われている糖尿病。
風邪は万病の元と言われていたけど、糖尿病は「万病の元」、いえ「万病の巣窟」ではないでしょうか。
40年前の食事を4週間…
東北大学が、「1975年頃に食べられていた献立の特徴を有した食事(1975年型日本食)と現代食の生体への影響を比較したところ、1975年型日本食は健康有益性が高いことを見出した」と2016年10月 3日に発表し、各メディアでも取り上げられました。
詳しくはこちら健康的な日本食の健康有益性を検証 ~1975年の特徴を有した健康的日本食のヒト介入試験より~
なかなか、毎日3食「1975年型日本食」を続けるのは難しかもしれませんが、日頃から食生活を見直し生活習慣病にならないように心掛けることが、健康で長生きに繋がるのではないでしょうか。
詳しくはこちら健康的な日本食の健康有益性を検証 ~1975年の特徴を有した健康的日本食のヒト介入試験より~
なかなか、毎日3食「1975年型日本食」を続けるのは難しかもしれませんが、日頃から食生活を見直し生活習慣病にならないように心掛けることが、健康で長生きに繋がるのではないでしょうか。
ちょっと豆知識
11月14日は何の日?
答えはこちら
答えはこちら