完全失業率

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完全失業率

完全失業率とは、「労働力人口(15歳以上の働く意欲のある人)」のうち、「完全失業者(職がなく、求職活動をしている人)」が占める割合です。
総務省が毎月行っている「労働力調査」で発表されます。
「労働力調査」は1947年7月から実施されている標本調査で、調査地域は約2,900地域、調査対象となる世帯は約40,000世帯です。
完全失業率算出方法
完全失業率(%)=完全失業者/労働力人口×100
「完全失業者」の条件
(1)「仕事についていない」
(2)「仕事があればすぐつくことができる」
(3)「仕事を探す活動をしていた」
(3)の条件は1950年に加えられました。それまでの「失業者」という用語の定義が変わったことを示すために「完全失業者」とされました。
1950年以前の「失業者」の定義は、「調査期間中働くことを希望しながらも、適当な仕事がないためとか、季節的閑散のため、又は材料,賃金,動力の不足のため等の理由で、収入を目的とする仕事に少しも従事できなかった者」
労働力人口 とは 15歳以上の人口のうち、「就業者」と「完全失業者」を合わせたもの。
完全失業率は有効求人倍率とともに雇用情勢を示す重要指標の一つです。
完全失業率も有効求人倍率も景気の動向に連動して変動します。
景気動向指数においては、有効求人倍率が景気動向におおむね一致して推移する一致系列に位置付けられているのに対し、完全失業率は景気動向に遅れて推移する遅行系列に位置付けられています。
つまり、完全失業率は有効求人倍率に遅れて推移する傾向があります。
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