東京ドーム○○杯分って?

ちょっと雑学

「東京ドーム○○杯分」って?

環境省が2017(平成29)年3月28日に発表した「一般廃棄物の排出及び処理状況」によると、日本全国の2015(平成27)年度ゴミ総排出量は 東京ドーム118杯分 *にあたる4,398万トンだそうです。
*ごみの比重を0.3t/m3として算出。
あなたは 東京ドーム118杯分 がどれくらいか想像できますか?
東京ドームの広さを知っていますか?
マスコミでよく使われる 東京ドーム○○個分・○○杯分 という比喩も、東京ドームをあまりよく知らない方、地方に住んでいる方には想像し難いですね。
東京ドームに野球観戦やコンサート行ったことがある人なら、おおよその広さはわかっても、面積や容量がいくらか直ぐに正確に答えられる人は少ないのではないでしょうか。
東京ドームの公式ホームページによると、建築面積が46,755m2、容積は124万m3です。
丸ビルから霞が関ビル、そして東京ドーム
東京ドームができる前(1988年3月)まで使用されていた容積の単位は霞が関ビル、その前は旧丸ビル。
面積の単位では後楽園球場が使われることが多かったですね。
時代とともに比較対象が変わってきています。
そういえば、昔は電話帳も厚さの比較に用いられていました。
地方ではさほど分厚くはなかったですが、東京の電話帳は10cmほどあったのではないでしょうか。
現在では広辞苑(厚さ:8cm)が厚さの比較に使われているようです。
高さなら東京タワー何個分・富士山の何倍など、距離なら地球何周分という表現もよく使われますね。
東京タワー(333m)やスカイツリー(634m)、富士山(3,776m)の高さは知っていても、東京ドームの面積や容量は知らない人も多いでしょう。
こういう比喩表現は、とても広い・高い・遠いといったことを想像させるためのものです。
おにぎり約9個分
環境省によると、1人1日当たりのゴミ排出量は939g。
おにぎり約9個分のゴミを出していることになります。
普段食べているものや使っているものが例えだと理解しやすいですね^^;
また、政府広報オンラインによると食べられるのに捨てられている食べ物、いわゆる「食品ロス」は年間約632万トン。
そのうち家庭での「食品ロス」は302万トン。
1人当たりに換算すると136g、毎日お茶碗1杯分弱のご飯の量を捨てていることになるそうです。
お茶碗約1杯分…
米穀安定供給確保支援機構によるとお茶碗1杯分(150g)のお米(65g:炊飯すると、体積・重量とも約2.2倍に増加)の価格は約30円。(約2300円/5kg)
1人年間で10,950円、4人家族だと43,800円も捨てていることになりますね。
家庭での「食品ロス」302万トンでは、1人年間約5,200円、4人家庭だと年間20,800円。
もしもこれが黒毛和牛肉(700円/100g)、1人年間255,500円。
黒毛和牛肉を毎日捨てている人はいないとは思いますが…。
安いからといって大量に購入したけれど、使いきれずに食材を捨てたことがある方はいらっしゃると思います。
東京ドーム118杯分ではピンと来なくても、ご飯茶碗1杯分と身近な例えだとフムフムと理解しやすくなり、年間10,950円となると切実に感じますね^^;
良い物を賢く買って、上手に使いきりたいものですね。
参考
政府広報オンライン
もったいない!食べられるのに捨てられる「食品ロス」を減らそう
クックパッド:消費者庁のキッチン
食材を無駄にしないレシピ