「春」はいつからいつまでのこと?

ちょっと便利帖

ちょっと豆知識

「春」はいつからいつまでのこと?

「暦の上では春ですが」と言いますが…
季節には様々な区分があることをご存じですか?
「暦の上では…」の場合は「伝統的季節」分類になります。
「伝統的季節」には、「節月区切り」と「暦月区切り」があります。
「節月区切り」は、立春・立夏・立秋・立冬(四立)をもって四季の始まりとし(二十四節気)、「暦月区切り」は、正月~三月を春、四月~六月を夏、七月~九月を秋、十月~十二月を冬とし、春正月・秋七月のように呼びます。
その他に、「気象学的季節」「天文学的季節(二至二分)」などがあります。

分類
気象学的季節 3月~5月
天文学的季節 春分~夏至
伝統的季節 暦月区切り 正月~三月
節月区切り 立春~立夏

上の表ように様々な分類がありますが、国立天文台によると、季節の絶対的な定義は存在しないそうです。

「太陰暦」と「太陰暦」
「伝統的季節」は、中国や日本の「旧暦」のことです。
「旧暦」は、「太陰暦」とおもいがちですが、正確には「太陰太陽暦」です。
現在の「暦(グレゴリオ暦)」は、太陽の動きをもとにして作られているため、「太陽暦」と呼ばれます。
月の満ち欠けを基本とする「太陰暦」では、1年は29.5日×12=354日ですから、一太陽年に比べて11日ほど短く、その差は3年でほぼ1か月になります。
その1か月を閏月にすることで、ズレを補正するのが「太陰太陽暦」です。
taiyoutainnreki
「太陽暦」が明治6年に採用される以前の日本では、「太陰太陽暦」が使われていました。
一口に太陰太陽暦といっても、歴史の中ではたくさんの暦法(計算の規則)が使われてきました。
太陽暦への改暦の直前に使われていた「天保暦」と呼ばれる暦法のことを、一般には「旧暦」と呼んでいます。