広東住血線虫

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広東住血線虫

「広東住血線虫(かんとんじゅうけつせんちゅう)」とは、広東住血線虫症の原因となる線虫のことで、成虫は体長20~34mmで、ドブネズミやクマネズミなどの肺動脈内に寄生します。
肺動脈内に産み落とされた虫卵は、肺の毛細血管内で孵化し幼虫になり、肺胞から気管、食道、胃、腸を経て糞として外界に出ます。
この幼虫が中間宿主(カタツムリ・ナメクジ・タニシ・カエルなど)に経口的あるいは経皮的に入ると、体内で発育し感染幼虫になります。
これをネズミが食べると肺動脈内で成虫になります。ヒトが幼虫に感染した中間宿主を食べると、脳や脊髄の血管や髄液の中に寄生し、髄膜脳炎の症状を起こしますが、幼虫自身は成虫になることなく死滅します。