国際キログラム原器

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国際キログラム原器

メートル条約に基づき、1キログラムの質量をもつと選定された標準分銅のことです。
質量の単位「キログラム(kg)」は、「一辺が10cmの立方体の体積の、最大密度における蒸留水の質量」と定義されていましたが、1889年に直径、高さとも約39 mmの円柱形状で、白金90%・イリジウム10%の合金でできている「国際キログラム原器の質量」に置き換えられました。
「国際キログラム原器」は、パリ・セーブルのセーヌ河畔にある国際度量衡局に同時に造られた6個の複製と同じ場所に厳重な管理の下で保管されています。
毎年一回、「国際キログラム原器」がそこに存在することを確認するために委員が3つの鍵が掛かった扉を開けます。3つの鍵は別々の人間が持っていて、国際度量衡局の職員といえども勝手に開けられないようになっています。
条約加盟各国にはこれと同じ構造のものが配られ、日本では茨城県つくば市の産業技術総合研究所に保管されています。