イデオネラ・サカイエンシス

「イデオネラ・サカイエンシス」とは、堺市内のペットボトルの処理工場で、京都工芸繊維大の小田耕平教授（現・名誉教授）らが見つけた細菌で、2005年に発見場所に因んだ学名がつきました。
慶応大に在籍していた吉田昭介さん（現・奈良先端科学技術大学院大特任准教授）らの研究で、この細菌「イデオネラ・サカイエンシス」は、特殊な２種類の酵素（PETase・MHETase）を出して、ペットボトルなどの素材として利用されているポリエチレンテレフタレート（PET）を分解し、栄養源としていることがわかりました。
ペットボトルを「食べる」性質が、プラスチックごみ対策の切り札となるのではと期待されています。