遊水池

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遊水池

「遊水池(地)」とは、洪水時に、意図的に河川の流水を一時的に氾濫させる土地のことで、下流の水害を軽減する目的で河川に設置されます。
車のハンドルの「遊び」のように、洪水の「遊び(緩衝地帯)」を造ることで、堤防の破堤による急激な洪水被害を避け、水害を軽減することができます。
「遊水池」と同様の機能で、河道と分離して湛水池を造り、洪水時には越流堤などを通して洪水の一部(一般には河道流下能力をこえる部分だけ)を導入して洪水の低減をはかるものを「調節池」といいます。
「遊水池」を含めて「調節池」ということもありますが、「調節池」の方が「遊水池」より水底が深いです。
宅地開発などで設置される「調整池」とは異なります。
「調整池」とは、土地の開発者などが、住宅や工業団地などを開発するにあたり、雨水や排水を溜めておくために設置する施設です。
雨水などを溜めておく池であることは「調節池」と同じですが、しかし、「調節池」は河川管理者が恒久施設として設置されるのに対し、「調整池」は土地開発者などが暫定施設として設置します。