抗原

ちょっと便利帖

ちょっと気になる言葉

抗原

「抗原」とは、異物の表面に存在し、免疫応答を引き起こす物質のことです。
タンパク質や多糖から成り立ち、免疫システムが異物を認識する時の標的になります。
「抗原」には、ウイルス・細菌・カビ・微生物・原虫(単細胞生物)・寄生虫・植物細胞(花粉)・異種の動物などがあり、自然界に存在するものだけでも沢山あります。
また、人工的に作り出した化学物質も「抗原」になり得ます。
こうした異物が体内に侵入した時、対抗する物質として作られるのが「抗体」です。
「抗体」とは、「抗原」に対抗して血清内や組織中に形成される蛋白質の一種です。
「抗体」は免疫という生体防御システムの重要な役割を担っています。
「自己免疫疾患」という病気では、自分の体を構成しているものが「抗原」となって免疫反応が起きてしまいます。
また、特にアレルギー反応を引き起こす「抗原」を特に「アレルゲン」と呼びます。