変異ウイルス

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変異ウイルス

新型コロナウイルスの遺伝⼦は、3万個の⽂字の列(塩基配列)でできていて、⽂字の並びに従い、あるべき位置にあるべき種類のアミノ酸が作られ、複数のアミノ酸が繋がりタンパク質ができ、ウイルスを形成します。
しかしながら、コピーを繰り返す中で、設計図の⽂字を写し間違えることがあります。
「AAU」という⽂字列に従い、アスパラギンというアミノ酸を作るべきところを「UAU」とするとチロシンができます。
あるべきアミノ酸とは別のアミノ酸が繋がれたり、あるべきアミノ酸がなくなったりして、
元の設計図と違うタンパク質ができることが「変異」です。
「N501Y」変異はスパイクタンパク質のうち501番⽬にあるアミノ酸がN(アスパラギン)であるはずが、Y(チロシン)に、「E484K」変異は、484番⽬のアミノ酸がE(グルタミン酸)でなくK(リシン)に変わっています。