ACP

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ACP

「ACP」とは、アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning)の略で、患者さん本人と家族が医療者や介護提供者などと一緒に、現在の病気だけでなく、意思決定能力が低下する場合に備えて、予め、終末期を含めた今後の医療や介護について話し合うことや、意思決定が出来なくなったときに備えて、本人に代わって意思決定をする人を決めておくプロセスを意味します。
この話し合いは、たとえば入院の度毎に、繰り返し行われ、その都度、文書として残します。
「リビング・ウィル」や「事前指示書」が、病気のあるなしにかかわらず、いつかは理性的判断ができなくなることがあることを想定し、自分自身の人生の終末期には、このようにして欲しいと希望を述べておく書類ですから、特定の医療施設や介護施設を想定しているものではないのに対し、「ACP」により作成される文書は、本人が、家族を交えつつ、当該の医療者や介護提供者と話し合う結果作成される書類であり、当該医療施設や介護施設にとっての事前指示書に該当します。
患者本人の「リビング・ウィル」をこの文書の中に織りこむことができます。