デルタ株
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デルタ株
「デルタ株」とは、インドで最初に報告されたB.1.617.2系統の新型コロナウイルス感染症の変異株のことです。
WHOが、2021年5月31日、懸念される変異株(VOCs; Variant of Concern)と注目すべき変異株(VOIs; Variant of Interest)について、コミュニケーション上の分かりやすさと、最初に検出された国や地域が呼称の一部として用いられることによる偏見の懸念から、ギリシャ文字を使用した新たな呼称を提唱しました。
これにより、これまで「インド株」と呼ばれていた変異株は「デルタ株」と呼ばれるようになりました。
また、国立感染症研究所は、国内の新型コロナウイルス感染は、懸念される変異株の一つである「アルファ株」(B.1.1.7系統の変異株)にほぼ置き換わった一方で、「デルタ株(B.1.617.2系統の変異株)」が国内でも増加しつつあるとしています。
また、英国の報告では、「デルタ株」は、「アルファ株」よりも感染・伝播性が高いと見られています。
分類 | WHOの呼称 | Pango系統 |
---|---|---|
VOC | アルファ(α) | B.1.1.7 |
ベータ(β) | B.1.351 | |
ガンマ(γ) | P.1 | |
デルタ(δ) | B.1.617.2 |
※PANGO系統は、新型コロナウイルスに関して用いられる国際的な系統分類命名法で、変異株の呼称として広く用いられており、PANGO系統分類の更新は随時行われています。(2021年6月11日10:00時点)