RSウイルス

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RSウイルス

「RSウイルス」の「RS」とは「Respiratory Syncytial」の略で、「Respiratory」は「呼吸の」を意味し、「Syncytial」は「合胞体の」という意味です。
「RSウイルス」がヒトの培養細胞で合胞体を形成することがあることから、この名前がつきました。
合胞体は細胞と細胞がくっついて1つの細胞になることで、顕微鏡下では、あたかも、いくつかの細胞が合わさってできたかのように見える状態のことをいいます。
「RSウイルス」は、飛沫や接触によって感染し、何度も感染と発病を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の乳幼児が感染するといわれています。
9月頃から流行し、初春まで続くとされてきましたが、近年では夏季より流行が始まるようになってきています。2021年は6月下旬に報告数が急増し、過去の年の流行ピークを超えました。
感染をしても多くは風邪症状で済みますが、中には重い肺炎を引き起こして、命にかかわることもあります。