ペルテス病

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ペルテス病

「ペルテス病」とは、生後18ヶ月(1歳半)より骨成熟(大腿骨頭の成長が終了する)までの間に発症した、大腿骨頭の血行障害により生じる壊死の病気のことです。
骨頭の血行障害は外傷や股関節の手術や股関節脱臼の治療過程においても生ずることがありますが、「ペルテス病」には主にそのような明確なきっかけ無しで生じるところが一つの特徴です。
発症年齢は1.5歳~13歳くらいで、男女比は4:1と男児に多くみられます。
「ペルテス病」は、股関節痛や跛行(足を引きずるなど通常通りに歩行できない状態)を生じ、大腿から膝の痛みを訴えることもあります。
「ペルテス病」の治療には、保存的治療と手術的治療があります。
自然経過が比較的良好なことが多く、原則的には保存療法が行われます。
過度の安静と関節可動域の訓練を指導し、疼痛、歩容、可動域、X線所見などを注意深く観察します。
年長児や壊死が広範な例では、外転・内旋装具、免荷装具(SPOC装具など)や内反骨切り術や骨盤骨切り術などの手術的治療が選択されることもあります。
ペルテス病で重要なことは、「早期診断」「骨頭の包み込み」「可動域を広げる訓練」の3つです。