ユポ

「ユポ」とは、国内で使われている投票用紙のことで、一般的な「紙」とは異なります。
「ユポ」は、独自の製法により開発された合成紙で、プラスチックフィルムの一種で、ポリプロピレン樹脂と、目視できないほどに細かくした「無機充填材」という天然の鉱物を混ぜて製造されています。
もともと「ユポ」は、森林資源の保護のため、安価な石油を使って製造する一般紙の「代替物」として開発されましたが、その後2度のオイルショックを迎え、「一般紙の代替」という当初の目的とは方針を転換しました。
プラスチックフィルムを使用した「ユポ」の投票用紙は、折り畳んでも自然に「開く」ため、効率よく開票作業ができるようになりました。
投票用紙に使われている「ユポ」は、選挙機材大手の「ムサシ」と合成紙メーカーの「ユポ・コーポレーション」が共同開発したもので、一般には流通していません。