リエゾン

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タイトル

「リエゾン」とは、本来は「音がつながること(連音)」を意味するフランス語(liaison)で、「仲介」「橋渡し」「つなぎ」などとも訳される言葉です。
西洋料理でいうところの「リエゾン」は、ソースやスープの仕上げに使うつなぎのことです。
昔から軍隊では、連合軍隊などの各軍間の調整を行う「リエゾン・オフィサー」がおり、転じて、ビジネス分野でも異業種間の提携・企業内の別部署間の連携などの際に、調整的な役割を担う「連絡窓口」に「リエゾン」という言葉が使われるようになりました。
産学連携の場では、大学と企業の橋渡しをして共同研究のプロジェクトの構築を行い、事業につなげることなどを表しています。
また、このような「リエゾン」機能を持つ組織自体のことも、「リエゾン(リエゾン・オフィス)」とも言います。
医薬品・医療用品などのヘルスケア業界では、大学や病院、研究機関との間に立って医薬品の開発・治験を円滑に進める「メディカルサイエンスリエゾン(MSL)」「サイエンスリエゾン」「メディカルリエゾン」などが活躍しています。
研究開発や製造の現場に入って、研究者やエンジニアにヒアリングを行い、特許が取れそうな開発品の権利化に向けて特許事務所ないしは特許庁へ働きかける「特許リエゾン」を置く企業もあります。