劇症型溶血性レンサ球菌感染症

ちょっと便利帖

ちょっと気になる言葉

タイトル

「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」は、1987年に米国で最初に報告され、その後、ヨーロッパやアジアからも報告されています。
日本における最初の典型的な症例は1992年に報告されていて、毎年100~200人の患者が確認されています。
患者のうち約3割の方が亡くなっており、きわめて致死率の高い感染症であるといえます。
「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」は、四肢の疼痛・腫脹・発熱・血圧低下などの初期症状の後、急激に病状が進行し、急性腎不全や多臓器不全などを起こします。
「A群溶血性レンサ球菌感染」による一般的な疾患は咽頭炎で、その多くは小児が発症しますが、「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」は、A群以外にB・C・G群の溶血性レンサ球菌からも発症していて、幅広い年齢層で発症し、特に30歳以上の大人に多いのが一つの特徴です。