老衰死って何歳以上?
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老衰死って何歳以上?
厚生労働省が公表した2018年人口動態統計月報年計(概数)によると、「老衰」による死亡数が脳血管疾患による死亡数を上回り死因順位第3位になりました。
「老衰」による死亡数は、2019年、2020年も3位を維持しており、日本人の3大死因は悪性新生物(腫瘍)・心血管疾患・老衰ということになります。
「老衰」は、厚生労働省の死亡診断記入マニュアルでは、「高齢者で他に記載すべき死亡の原因がない、いわゆる自然死の場合のみ用いる」と定義されています。
では、ここでいう高齢者とは何歳以上を指すのでしょうか。
「人口動態統計 死因(死因年次推移分類)別にみた性・年齢(5歳階級)・年次別死亡数及び死亡率(人口10万対)」を見ていますと、1990年以降2020年まで60~64歳の老衰で亡くなった方が209人いらっしゃいます。
1990(平成2)年で、平均寿命は、男性75.92、女性81.90で60~64歳の老衰で亡くなった方が6人(男性3人、女性3人)。
2020(令和2)年の平均寿命は、男性81.56女性87.71で、60~64歳での老衰死亡数は35人(男性23人、女性12人)。
1950年代ならば、平均寿命が男女ともに60歳代ですから、60~64歳の死因が「老衰」というのも納得できますが、人生100年時代といわれる今日、60代前半での「老衰」はピンとこないような気もします。
老衰死の年齢は、「高齢者」とあるだけで、何歳以上という明確な定義はないということですね^^;
老衰 | 平均寿命 | |||
---|---|---|---|---|
60~64歳 | 男性 | 女性 | ||
1990(平 2)年 | * | 6人 | 75.92 | 81.90 |
1995(平 7)年 | * | 9人 | 76.38 | 82.85 |
2000(平12)年 | * | 5人 | 77.72 | 84.60 |
2005(平17)年 | * | 2人 | 78.56 | 85.52 |
2010(平22)年 | * | 8人 | 79.55 | 86.30 |
2014(平26)年 | 21人 | 80.50 | 86.83 | |
2015(平27)年 | * | 19人 | 80.75 | 86.99 |
2016(平28)年 | 25人 | 80.98 | 87.14 | |
2017(平29)年 | 19人 | 81.09 | 87.26 | |
2018(平30)年 | 32人 | 81.25 | 87.32 | |
2019(令元)年 | 28人 | 81.41 | 87.45 | |
2020(令 2)年 | * | 35人 | 81.56 | 87.71 |