観天望気
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観天望気
「観天望気(かんてんぼうき)」とは、雲や風、空のいろいろな自然現象や生物の行動の様子などから天気を予想することで、天気の諺(ことわざ)のようなものです。
古来より経験的に体得し使ってきたもので、公式な天気予報に代替できるものではないのですが、湿度や雲の構成などから、参考となるものです。
古来より経験的に体得し使ってきたもので、公式な天気予報に代替できるものではないのですが、湿度や雲の構成などから、参考となるものです。
観天望気の例
- 「夕焼けの次の日は晴れ」
地球上の多くの場所では、天気が西から東へ移動するため。 - 「太陽や月に輪(暈)がかかると雨か曇り」
温暖前線の接近に伴う巻層雲のため。 - 「おぼろ雲(高層雲)は雨の前ぶれ」
温暖前線の接近によって高層雲が現れるため。 - 「山に笠雲がかかると雨や風」
低気圧や前線に伴う風により、湿度の高い空気が山の斜面を上って水蒸気が凝縮するため。 - 「上り雲(北に向かう雲)は雨、下り雲(南に向かう雲)は晴れ」
低気圧の前面は南寄り、後面は北寄りの風となるため。 - 「朝虹は雨、夕虹は晴れ」
朝虹は西の空に現れ、夕虹は東の空に現れる。
わが国は西から東に向かって気圧の谷が通るため、朝虹は西に雨が降っていることを示し、夕虹は東には雨が降っているが、西は晴れていることを示している。
したがって、朝虹は雨になり、夕虹なら翌朝は晴れになる公算が強い。 - 「飛行機雲がすぐに消えると晴れ」
上空の湿度が低いため。 - 「星が瞬くと風強し」
強風下では、大気のゆらぎが強くなる。 - 「ネコが顔を洗うと雨」
湿度が高い時、顔や髭に水滴がつき易くなる。それを猫が拭う為とされる。