パレオパラドキシア

ちょっと便利帖

ちょっと気になる言葉

パレオパラドキシア

「パレオパラドキシア(学名: Paleoparadoxia)」は、約2,800万~1,000万年前に生息していたとされている哺乳類です。
学名の由来は「太古の矛盾した不思議な生物(palaios paradoxus)」の意。
円柱を束ねたような奥歯(臼歯)・厚い板状の胸骨など、風変わりな歯や骨を持っていて、古生物学的に不明な部分が多く、「謎の奇獣」「世界の奇獣」とも呼ばれています。
カバに似ていると言われる「パレオパラドキシア」ですが、「カバ」は「鯨偶蹄目(くじらぐうていもく)」に対して、「パレオパラドキシア」は「束柱目(そくちゅうもく)」です。
2022年6月に岐阜県瑞浪市釜戸町の土岐川で見つかった「束柱類」とみられる海生哺乳類の化石は、「パレオパラドキシア」のものだったとする中間報告を、同市化石博物館が10月4日に発表しました。
過去に国内で見つかった事例は6例ありますが、今回は国内で初めて背骨が腰から首までつながった状態で見つかったとのことです。