皮膚爬行症
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皮膚爬行症
「皮膚爬行(ひふはこう)症」とは、寄生虫の幼虫が人の皮膚の中で移動する際に生じる皮膚症状のことです。
「皮膚爬行症」の原因は、顎口虫(がっこうちゅう)・旋尾線虫(せんびせんちゅう)・ブラジル鉤虫(こうちゅう)など。
顎口虫はドジョウ・ライギョなどの生食で、旋尾線虫はホタルイカの生食で感染し、ブラジル鉤虫は東南アジアや中南米などではだしで歩いた際に幼虫が皮膚に侵入することで感染します。
「皮膚爬行症」は、皮膚にかゆみを伴う線状の発赤・腫れが現れ、それが不規則に蛇行しながら次第に移動していくのが特徴です。
寄生虫の種類によっては数か月から数年間出没を繰り返します。
また、皮膚以外の臓器へ迷入することもあります。
治療としては、虫体の外科的摘出、アルベンダゾール・イベルメクチンなどの内服です。
日本では魚を生食する習慣があるため、経口摂取が原因になることが多いようです。
2022年9月下旬から11月下旬までに、青森県で「皮膚爬行症」の症状が約130人に確認されました。
県が調査したところ、6割以上の人が「シラウオを生で食べた」と答えていて、「顎口虫」が検出された人もおり、これが引き起こしたとみられています。