サポウイルス

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サポウイルス

「サポウイルス」は、ノロウイルスと同じカリシウイルス科に属するウイルスでヒトの小腸粘膜で増殖します。
感染経路は疫学的調査から、カキをはじめとした二枚貝の生食やウイルスを保有する調理従事者の関与が強く指摘されています。
症状は、ノロウイルスと同様に嘔吐・下痢・発熱が主症状で、ノロウイルスとの区別は困難です。
潜伏期間は12~48時間で、発症している期間は一般的には1~2日、長い場合は一週間程度続きます。
因みに「サポウイルス」の「サポ」は発見された地名(札幌)に由来しています。
2002年、国際ウイルス命名委員会で正式に命名されるまでは、「サッポロウイルス」と呼ばれていました。

予防のポイント
  • カキなどの二枚貝は中心部まで十分に加熱(85℃~90℃で90秒間以上)してから食べる(湯通し程度の不十分な加熱ではウイルスの感染力は失われない)。
  • 生鮮食品(野菜、果物など)は十分に洗浄する。
  • トイレの後・調理をする際・食事の前にはしっかり手洗いをする。
  • 手洗いの後、使用するタオル等は清潔なものを使用する。