パンケーキクラッシュ

ちょっと便利帖

ちょっと気になる言葉

パンケーキクラッシュ

「パンケーキクラッシュ」は、建築物の構造崩壊形のうち、「層崩壊」を指す和製英語です。
倒壊した階層が平たく押し潰されている様子が、パンケーキに似ていることから俗称としてこう呼ばれています。
英語での対応表現は「pancake collapse」で、連鎖的な層崩壊(progressive collapse)を指します。
「パンケーキクラッシュ」は、軟弱な地盤特性と建築基準の甘さが原因とされていて、デザイン性重視をし過ぎた建物や駐車場やピロティーなど壁が無い場所、鉄骨のつなぎ目で起こり、柱が上の階を支えることができなくなってそのフロアをつぶすように倒壊します。
2023年2月6日に発生したトルコ南部の地震についても、建物が垂直に潰れるように崩れており、「パンケーキクラッシュ」が被害を拡大させた可能性があるようです。

ピロティー

「ピロティー(仏:Pilotis)」とは、フランス語で「杭」の意味で、 建築用語では壁がなく、柱だけで構成された建築スタイルのことをいいます。