シェーグレン症候群

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シェーグレン症候群

「シェーグレン症候群」は、自己免疫による疾患で、自分の身体の成分に対して免疫反応を起こすことによる疾患です。
遺伝的要因、ウイルスなどの環境要因、免疫異常、更に女性ホルモンの要因が考えられています。これらの4つの要因が複雑に関連し合って発症するものと考えられ、どれか一つの原因で発病するわけではありません。
「シェーグレン症候群」の年齢層は50歳代にピークがあります。
少数ですが、子供から80歳の老人まで発症することもあります。男女比は男1人:女17人で、女性に多く発症します。
「シェーグレン症候群」の主な症状は、ドライアイ・ドライマウス・鼻腔乾燥などです。
中年女性に好発する涙腺と唾液腺を標的とする臓器特異的自己免疫疾患ですが、全身性の臓器病変を伴う全身性の自己免疫疾患でもあります。
「シェーグレン症候群」は膠原病(関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、多発性筋炎/皮膚筋炎、混合性結合組織病など)に合併する二次性シェーグレン症候群と、これらの合併のない一次性シェーグレン症候群に分類されます。
「シェーグレン症候群」は、1933年にスウェーデンの眼科医ヘンリック・シェーグレンの発表した論文にちなんでその名前がつけられた疾患です。