紅麹

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紅麹

「紅麹」は、蒸した米に紅麹菌を混ぜて発酵させたもので、清酒や味噌に用いられる麹菌の仲間で、紹興酒などの醸造に用いられています。
中国では消化を助け、血行をよくする漢方薬として古典医学書にも記載されており、沖縄では病後の滋養食として王侯貴族に珍重された「豆腐よう」に使われています。
「紅麹」には、血圧調整の働き(γ―アミノ酪酸)・悪玉コレステロールを下げる働き(モナコリンK)があります。
その一方で、紅麹菌の中には「シトリニン」というカビ毒を作るものもあり、腎疾患を引き起こすとされています。
ヨーロッパでは紅麹由来の健康食品による健康被害が報告されていて、EU=ヨーロッパ連合は健康食品に含まれる「シトリニン」の基準値を設定しています。
日本でも、小林製薬の機能性表示食品のサプリメントを摂取した人から腎疾患などの報告が出ています。
しかしながら、同社の調査ではシトリニンが検出されなかったということです。
一日でも早く原因究明をと…。