胸椎黄色靭帯骨化症

「胸椎黄色靭帯骨化症」とは、胸椎の黄色靭帯が骨化するの脊椎疾患です。
黄色靭帯は脊髄の後方にある椎弓（ついきゅう）の間を結ぶ靱帯で、正常では厚みが2mm程度ですが、骨化すると何倍も分厚くなり、脊髄を圧迫して下肢に症状を引き起こします。
「胸椎黄色靭帯骨化症」は、主に中高年の男性に多く、疫学的には東アジア人、特に日本人に多いことが知られています。
50歳以上の男性で約2～4%の頻度で見られ、多椎間罹患例は約35%です。
症状としては、足のしびれや歩きにくさ、膀胱の働きが悪くなるなどがあります。「黄色靭帯骨化症」は国から指定難病（指定難病68）指定難病（指定難病68）に指定されており、治療方法が確立しておらず、長期の療養を必要とすることで大きな経済的負担となります。