ポッター症候群

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ポッター症候群

「ポッター症候群(Potter sequence)」とは、胎児の両側の腎形成不全のため尿酸生がなく、羊水過少となる症候群です。
胎児は圧迫され、発育障害・四肢の変形・肺低形成などをおこし、老人のような顔貌となります。
1946年、Potterが20例の肺の低形成,無脳症を伴う腎無形成の症例を報告しました。
2024年2月に、東京慈恵医大などのチームが、「ポッター症候群」の胎児にブタの腎臓を一時的に移植する臨床研究について、学内の委員会の議論が順調に進めば、年度内にも移植計画を国に申請すると発表しています。
移植手術は出産予定日の約4週間前に行い、特殊な注射針で胎児の背中の皮下に、受精後30日のブタ胎児の腎臓を注入し、出産の数週間後、赤ちゃんが成長して透析治療を安全に受けられるようになれば、ブタの腎臓を摘出します。
生後、人工透析による治療ができるようになるまでの、一時的な治療を目指しているということです。