カンピロバクター

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カンピロバクター

「カンピロバクター」は、家畜の流産・胃腸炎・肝炎等の原因菌として獣医学分野で注目されていた菌で、ニワトリ・ウシ等の家禽や家畜をはじめ、ペット・野鳥・野生動物など多くの動物が保菌しています。
1970年代に下痢患者から本菌が検出され、ヒトに対する下痢原性が証明されましたが、特に1978年に米国において飲料水を介して約2,000人が感染した事例が発生し、世界的に注目されるようになりました。
「カンピロバクター食中毒」の主な推定原因食品又は感染源として、生の状態や加熱不足の鶏肉、調理中の取扱い不備による二次汚染等が強く示唆されています。
平成27年に国内で発生したカンピロバクター食中毒のうち、原因食品として鶏肉が疑われるもの(鶏レバーやささみなどの刺身・鶏肉のタタキ・鶏わさなどの半生製品、加熱不足の調理品など)が92件認められています。
「カンピロバクター食中毒」の症状については、下痢・腹痛・発熱・悪心・嘔気・嘔吐・頭痛・悪寒・倦怠感などであり、他の感染型細菌性食中毒と酷似します。
多くの患者は1週間ほどで治癒します。死亡例や重篤例はまれですが、乳幼児・高齢者、その他抵抗力の弱い方では重症化する危険性もあり、注意が必要です。
また、潜伏時間が一般に1~7日間とやや長いことも特徴です。
また、「カンピロバクター」に感染した数週間後に、手足の麻痺や顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群ギラン・バレー症候群」を発症する場合があることが指摘されています。