百歳まで生きるということは…

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百歳まで生きるということは…

90歳以上人口が初めて…
総務省が9月17日に発表した「統計からみた我が国の高齢者(65歳以上) 敬老の日にちなんで」によると、総人口が21万人減少する一方、高齢者は57万人増加したとのこと…。
高齢者を男女別にみると、男性は1525万人、女性は1988万人で、女性が男性より463万人多く、人口性比(女性100人に対する男性の数)は、15歳未満では105.0、15~64歳では102.3と男性が多いのに対し、65歳以上では76.7と女性が多くなっています。
総人口に占める高齢者の割合も27.7%と過去最高となり、男性は4人に1人が高齢者です。
また、90歳以上の人口が、前年の192万人より14万人増え、206万人(総人口に対する割合1.63%)となり、初めて200万人を超えました。
100歳以上は何人?
90歳以上の人口が206万人、では100歳以上の方は何人かご存じですか?
厚生労働省が9月15日の老人の日*に発表した「百歳の高齢者へのお祝い状及び記念品の贈呈について」によると、2017(平成29)年の百歳高齢者表彰の対象者は32,097人、住民基本台帳に基づく百歳以上の高齢者の総数は67,824人です。
老人福祉法が制定された1963(昭和38)年には全国で153人でしたから、443倍です。
また、67,824人のうち女性が59,627人と87.9%を占めています。
*老人の日は老人福祉法で9月15日と定められています。
年齢3区分別人口及び割合(平成28、29年)
koureisya20170915
高齢者の不安はやはり老後の資金
現在65歳の女性が寿命が尽きるまで生きていくためにいくら必要になるのでしょうか。
問題は寿命が尽きるのがいついなるかですよね。
女性の平均寿命は87.14歳ですから、「87.14-65=22.14」と考えてしまいがちですが、これは間違いですよね。(平均寿命は、その時点で0歳の平均余命)
65歳女性の平均余命は、24.38年ですから、「65+24.38=89.38」となり、先ほどの計算より2.24年長くなります。
現在65歳の女性は90歳近くまで生きる可能性が高いということですし、長生きの家系であれば、90歳プラスアルファがあるということになりますね。
では、老後生活費はいくら必要なのでしょうか。
厚生労働省が2017年1月に発表した夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額は、221,277円。
「夫婦二人で最低25万~30万円は必要」などという記事を目にすると、「年金だけでは足りない」のだとなってしまいます。
仮に最低生活費が25万で年金収入が221,277円だとして、毎月28,723円の赤字。
65歳の女性が配偶者とともにこれから25年生きた場合、28,723×12か月×25年で不足分は8,616,900円になりますね^^;
高齢者の就業者数は…
平成28年の高齢者の就業者数は、13年連続で前年に比べ増加し、770万人(就業率:男性が30.9%、女性が15.8%)と過去最多となっています。
就業者の中には、余裕があるけど働いている方もいるでしょうが、やはり「老後破産」だけは避けたいというのが本音ではないでしょうか。
高齢者世帯の方が若年層より貯蓄高は高いのですが、一旦貯めた貯金は取り崩したくないものですから、働けるうちは働いてと思う人が殆どなのかもしれません。
年を重ねてくると、食は細くなり食費はある程度減らせますが、病院に行く機会は増え、医療費への出費は嵩みます。
医療費は、75歳からは後期高齢者制度で1割負担(現役並み所得者は3割)で済みますし、高額療養費制度もありますから、病気になった高齢者自身の負担はさほど心配は必要ないと思われます。
そうはいっても、入院しないにこしたことはありませんよね。
規則正しい生活、バランスの良い食事、日頃の運動などを心掛けて、健康第一で老後を過ごしたいものです。
心配なのは介護が必要になった時…
90歳以上の人口が200万人を超えたということですが、厚生労働省「平成27年度介護保険事業状況報告(年報)」によると、平成27年度末現在(平成28年3月末)の90歳以上の要介護(要支援)認定者は、140万人(男性:27万人、女性:113万人)です。
つまりは、200万人のうち約7割の方がなんらかの支援や介護を受けているということになります。
90歳で要介護となった場合、配偶者は高齢者のケースが殆どです。
子どもの年齢もかなり高齢化してきます。
介護費用は現行の介護保険制度で年金収入等が現役世代並みの所得以外の方は1割負担です。
こちらも、費用的にはそれほど重荷にはならないかもしれません。
しかし、心配は介護をする家族にあるのです。
施設に入っているからと言って、面会に行かないわけにはいきませんから、施設への交通費が掛かります。
自宅から施設まで歩いて5分であれば話は別ですが、郊外にある施設だと時間的にも束縛されますよね。
また、自宅での介護では介護状態にもよりますが、要介護者がデイサービスなどを利用している時間は自分の余暇に充てようとしても、日常の家事に追われてしまいがちとなり、肉体以上に精神的に疲弊します。
要介護者のケアだけでなく、介護者(介護する側の人)のケアが大切な時代ではないでしょうか。
百歳まで生きるということは…
「人生100年時代」はまだ少し先かもしれませんが、「人生90年時代」に突入していることは確かです。
せめて、90歳まで、自分の頭で考え、自分の足で歩き、自分の手で字を書き、ご飯を食べられるように心掛けて生きていきたいものです。
百歳まで生きるということは、「目出度い」ことだと思います。
しかしながら、それは「健康」であってこそ成立するものではないでしょうか。